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スーパー耐久シリーズ2025 ~第3戦富士大会~

シリーズ通しても一番のビックイベント。

前戦鈴鹿大会優勝でチームの雰囲気もとてもよかったですし、昨年の24時間レースでは、スタートからトップをキープするものの天候に翻弄され2位で終えたので、‘今年こそは優勝を,と意気込み木曜日からのレースウィークに入りました。

 

 

・5月29日(木)占有走行日

 

今大会は24時間レースということもあり、レギュラードライバーの他に2名の助っ人ドライバーがチームに加わりました。

レギュラードライバーが1名、今大会だけ欠席で計5名のドライバーにより戦うこととなりました。

その為、マシンのセットアップより優先的に助っ人ドライバーの慣熟走行から進めていきました。

限られた短い占有走行の中で、それぞれ最低限の時間でマシンに慣れていき、マシンの挙動のすり合わせやそれにともなうセットアップの方向性まで確認することができました。

占有走行終盤で最終的な確認を任され僕が走行をしましたが、電圧異常により、コース上でマシンが動かなくなってしまいました。

原因はオルタネーターの故障によるものでした。

チームが使用するマシン、フェアレディZの持病が出てしまいました。

レース中に出なくてよかったとポジティブに捉え、この日の占有走行を終えました。

 

 

・5月30日(金)予選

 

今大会も変わらず、A、Bドライバーのベストタイムの合算において決勝のスタートポジションが決まります。

 

・Aドライバー予選

前日の夜中に降っていた雨により路面が回復していく過程の難しいコンディションでの予選となりました。

路面状況は8割のドライパッチで残り2割が濡れている状況。

※ドライパッチ→乾いているところ。

ニュータイヤの発熱が思うようにいかなかったと悔やんでいましたが見事クラスポールポジション。

しかし、他車との接触によりペナルティーがありベストタイムを剝奪されてしまいました。

 

・Bドライバー

ここ富士をホームコースとし、自身でも一番自信を持って走ることができると予選へ向かいました。

前日までのベストタイムを大きく更新し、素晴らしいアタックを見せて頂きました。

A,、Bドライバーの合算タイムによりクラスポールのリザルトでしたが、Aドライバーの接触によるペナルティーがあったため全クラスを含めた最後尾というリザルトで予選を終えました。24時間の長丁場ということで巻き返す時間はたくさんある。とポジティブに予選日を終えました。

 

 

・5月31日(土)~6月1日(日)決勝日

 

迎えた24時間レース決勝日。

前日夜中に降っていた雨が路面を濡らし、15時のスタートの頃には乾くかと思われたが、再びの雨。

スタート前にこの雨が止み、霧がサーキットを包みました。

これにより、1時間ディレイの16時にスタートが切られました。

全クラスを含む最後尾からスタートとなり、他の遅いクラスを抜きながらの展開で、同クラスのトップからは大きくビハインドを取る展開で24時間レースが始まりました。

各ドライバー、大きなミスもなくバトンを繋いでいきましたが、途中他車との接触によりフロントカウルの4分の1を失う状況に。

※フロントカウル→ヘッドライト周辺を覆うガイソウパーツ

ガムテープによる即席のリペアにより走行を続けることはできましたが、トップの車両から更に後れを取るとともに、万全のマシン状況ではない状態で残りの時間を走行しなければならない厳しい状況になりました。

大きなクラッシュによる赤旗中断や、花火の煙が原因の視界不良による赤旗。さらには濃霧による赤旗と、追い上げをしていきたい僕らにとっては非常にもどかしい時間が長く続きました。

僕らには給油やドライバー交代に、SCやFCYのタイミングが少しもかみ合うことなく、ライバルチームに味方する機会が多く、追い上げるどころか、どんどん引き離される厳しい展開が続いていくまま、チェッカーまでの時間に近づいていきました。

※SC→セイフティカー(先導車となり全車追越し禁止)、FCY→フルコースイエロー(コース全域で追越し禁止、速度制限有)

残り時間半分の頃からトラブルなく淡々と走行を重ねていくことができ、ライバルチームのトラブルなどが味方し、クラス2番手までの追い上げが現実的になってきた残り4時間当たりの日曜の朝の段階で、木曜の占有走行時に出たトラブルと同様の電圧以上のエラーが発生。

初日はエラー表示がでて2周もすることができずコース上に停車。

エラー表示がでてしばらく走行はできていたものの、チームは安全策を取り週末通して2回目のオルタネーター交換を決断。

この作業は20分以上かかる作業で、この時点で完全に勝負権を失う形となりました。

交換後はトラブルなく走行ができましたが、残り4時間では成すすべなく4位でチェッカーとなりました。

 

・まとめ


改めて今回の24時間レースを振り返ると、木曜日のオルタネーター故障に始まり、予選のペナルティーと、流れの悪い状況をレース中も引きずる形で終えてしまったように思います。
マシントラブルに関して、今回は誰もケアをすることができないものでしたが、24時間レースではすべて嚙み合わないと良いリザルトが残せないことを改めて痛感させられました。
ドライバーがどれだけ良い走りをしても、メカニックさんがどれだけマシンを万全に整えても、それにマシンが応えてくれないこともあるのが24時間レース。
個人的には24時間レースを6回出場させて頂いていますが、このまま何も起こらなければ優勝。というところでマシントラブルによりその優勝を2回取り損ねています。
いつか24時間戦抜いた結果が最高のリザルトで終われる日を経験したいと、強く感じました。
次戦は少し間が空き、7月のオートポリス戦。
フェアレディZでの走行経験がないものの、オートポリスはテクニカルセクション、ハイスピードセクションがバランスよくとられたコースで好きなコースの一つなので、今から非常に楽しみです。
もちろんリザルトにはこだわり闘っていきます。
今回の24時間レースの悔しさを残りのレースにぶつけます。


全部勝つ。

 

 

TEXT AND PHOTO  銘苅 翼

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